ウェブ業界の資格が増えてきた.就職に有利かはともかく,体系的に知識をつけるには資格の勉強がちょうどよい.勉強の過程で知らなかったことを応用していくうえに,結果がついてくればなおうれしい.ウェブ系の資格リストを載せたページも増えているなかで,主観が入っていることを承知で難易度でランク付けしてみた.
| 順位 | 資格の名称 | 試験料 |
|---|---|---|
| 1 | 技術士(情報工学部門) | ¥25,000 |
| 2 | MCSD Web Applications | ¥21,103 |
| 3 | 1級ウェブデザイン技能士 | ¥32,000 |
| 4 | MCSA Web Applications | ¥21,103 |
| 5 | 応用情報技術者 | ¥5,700 |
| 6 | 2級ウェブデザイン技能士 | ¥18,500 |
| 7 | Microsoft認定プロフェッショナル | ¥21,103 |
| 8 | 基本情報技術者 | ¥5,700 |
| 9 | 3級ウェブデザイン技能士 | ¥10,000 |
| 10 | Webクリエイター能力エキスパート認定 | ¥7,300 |
10. Webクリエイター能力エキスパート認定
ウェブ系の資格の中では新しい.この資格に合格すれば,ウェブ業界のスタートラインに立ったことになる.上を目指すための免許のようなもの.
9. 3級ウェブデザイン技能士
ウェブページが作れるくらいの実力が問われる.国家資格で,3級技能士を名乗れる.ウェブの仕事をしていて見習い期間にいるならぴったりの資格.
8. 基本情報技術者
社会人ならもっているはずの国家資格.基礎知識を問われる.用語と意味さえ覚えればパスできる.この資格をもっていれば社会人生活が楽しくなる.
7. Microsoft認定プロフェッショナル
別名MCP.HTML5/CSS3/JavaScriptの「70-480」とC#の「70-483」がある.今のところ参考書は全部英語であるため,英語ができる技術者の証明にもなる.この資格をもっていればプログラマとして食いっぱぐれることはない.
6. 2級ウェブデザイン技能士
ウェブの国家資格.試験は学科と実技が年間各3~4回主催されているので取得しやすい.2級技能士を名乗れるので仕事がどんどん来る.
5. 応用情報技術者
ウェブ系に限らず開発のプロが保有している国家資格.幅広い基礎知識を問われる.この資格をパスするなら,IT業界は全く怖くない.学生のうちに取っておきたい.
4. MCSA Web Applications
MCP取得後「70-486」を取得すると認定される.2016年からの新設.MVC開発の能力を世界的に証明できる.加えてデータベース・クラウド系の「70-487」を取得するとMCSDになれる.
3. 1級ウェブデザイン技能士
ウェブに関する最高の国家資格で,1級技能士を称せられる.秋季の学科試験と,冬季の実技試験の双方をパスすると合格できる.2016年現在まだ100人も保有者がいない.技能士は40代で取得しても遅くないといわれている.ウェブ職人の道を進みたいならぴったりの資格だ.
2. MCSD Web Applications
MCSA Web Applicationを取得後「70-487」を取得すると呼称される.データベース設計,クラウド運用が加わったかたちで,当分仕事に困ることはない.国外でも一定水準の技術を証明するため,もし国内で失業していても,海外へ渡ったり,ウェブで仕事を受注したりしやすい.
1. 技術士(情報工学部門)
日本のエンジニアの最高の資格.技術士には21の部門があるが,情報工学部門はそのうちの1つ.ウェブに限らず幅広く部門の技術を熟知しているエンジニアが取得するのだろう.国家資格で取得して登録すると技術コンサルティングの職になりやすい.当然年収も高くなる.
どうでしたか.このランキングには本格的な資格が並んだと思う.資格は難しいほど価値が出る.開発の仕事だけしていても上が見えにくくなることがある.その時に資格の体系があると幅を広げやすいように思う.勉強の意味を深めつつも知識を広げていきたい.
