自分の技術がこれ以上伸びないのではないかとの危機感を最近もっていた.それは世の中の商品群を見るたびに,自分はこれをつくれない,どうやって作るかは調べられても,実際に作るとなると,あれもこれも必要で,それらを買えるお金もなく,結局作れない.だから技術が磨きにくくなっている.そのような回路で考えることが多かった.
Webではどうか.無料でみられるサイトの機能やデザインを,ただコンテンツとして見るだけでなく,見ながらこれはこのように書くのだろう,このように書けば実現できる,そのように考えて生きてみれば力がつく.できそうなところを実現するロジックを考えるのである.ThinkWhatICan.しかしこれでは自分の技術の領域を増やすことができにくい.自分の知っている範囲を出ないからだ.
そこで,できないことは何かを考える.ThinkWhatICanNot.できないと感じるセンスが重要だ.できないものに出会ったら,どこができてどこができないかを判断する.ログインボタンやログイン機能は実装できる,だがログインしたままにする機能や,ログインパスワードを忘れたときの通知メールの飛ばし方はよくわからない.そうして,見慣れた部品や機能も未知の源となり,実現しようと思うと力になっていくのだ.
思えばこのWordPressという仕組みも分からんことが多い.ソフトウェアは内部が複雑でソースコードまで調べないものだった.だが分かるところも多くなった.「b」ボタンをおすと選択したテキストが太字になる仕組みや,タグが複数ある場合のデータベースへのしまい方など,よく分からない.しかし,そうした分からないことをどのように書けば実現するか考えながら生活して,分かったら書いてみて,作ってしまう.そうすればこれは楽しいデジタルライフだと思うのである.
