買ったモノを振り返らない人生だった.買ってみた後でモノの価値を考えたり,モノの使い道をいくつも考えたり,今後の買い物について考えたり,してこなかった.だから,モノは増え,売るモノも増え,管理できないほどモノを持つ人生になった.しかし,そんな暮らしとおさらばし,モノを吟味するプロセスを身につけたいと思うことになった.もう充分買ったから,買ったモノたちと楽しく暮らす道を歩むのだ.
私は財産的に世の平均的な人生を歩める.平均的収入を得続けて,年金額も平均的.株式投資でうまくいく可能性は高いけど,そのほかで資産が増えることはない.ふるさと納税やNISAを活用し,iDeCoも始めた.うまく制度を利用できていると思う.そうして得られた原資産を,できるだけ崩さず増やして老後を迎えたい.老後は身体にガタがくるはずで,そうであっても働ける職業を選んだつもりである.
会社では,通勤手当をもらわないことにしようと考えている.1ヶ月に1回くらいしか利用しない交通機関に高額を支払うのは無駄だからだ.通勤手当を受給しなければ,月収手取は22万円程度となり,今後も昇給がなければ生活費は16万円くらいになり,その中から捻出した額を貯蓄に回すことになる.月10万円程度で暮らせる知恵をYouTubeで得ており,毎月5万円くらい貯蓄したいと考えている.
10年前の自分は月収4万円だったが,極めて幸せだった.今その倍以上のお金を自由に使える立場にある.その嘗ての幸福は人生の正解だった.これからその生活を再び送りたいと思う.嘗てと異なるのは,モノを持っていることだ.生活を楽しむにはうってつけのモノばかり.今後の暮らしに掛かるお金が少なく済み,暮らしの幸福度が上がるようにお金を使っていきたいとそう願うばかりだ.
