夏服が大量に届いた.GUのドライでカラフルな半袖T.これで半袖Tが20枚になってしまった.なんということか,夏の1週間はいつも変わらず7日間であるはずなのに,半袖Tが20枚もあってしまった.単純に割れば,1ヶ月に2回しか着れない.ひと夏でも3回着られれば着たほうだ.なんということか,気に入った1着を3回しか着られないのだ.3回着たらもう秋が来てしまう.なんということか,考えなしに買っていたのだ.
しかし,ことはそう単純ではない.パレートの法則,すなわち,よく着る服は全体の2割で,残りの8割は1度着て終わるか1度も着られずに終わる.半袖Tは20枚あるとすれば,4〜5枚を好んで着回し,残り15枚は日の目を見ない.この方が現実に即している.着回す回数は10〜15回.10回以上着れば買ってよかったと思える.次の夏も着られるのだし,これ以上買わなければ,いい買い物だったと思える.
さらに,これで終わらないための妙案がある.レイヤードで着るというアイデアである.すなわち,例年のようにドライインナーの上に半袖Tを着るのではなく,半袖Tの上に半袖Tを着るというわけだ.これは今回購入した半袖Tがドライ素材だから実現するアイデアで,昨夏は実現できなかったことだ.今回買った10着の半袖Tは8着がドライ素材,残りも着心地の良いコットンであり,どれを下に着ても正しい.
つまり,毎日半袖Tをレイヤードで着ていけば,着用回数が倍になる.なるほどパレートの法則で言えば1回着て終わる半袖Tもあるかも知れない.けれども20〜30回着る半袖Tも存在しうるのである.3日に1度くらいの高頻度で着る半袖Tがこのワードローブの中に存在するのだ.これは興奮する.一体どの半袖Tが気に入って着回されるのか.今は予想がつかない.天候,着心地,実際の流行.いくつかの要因で検証される.
