私は買い物が下手だと思っている.無駄なもの余計なものをいまだに買ってしまう.安物買いの銭失いとは私のことである.お金が貯まるかどうかは後付けでよいのだけど,これ以上ものを増やしたくないとの思いと,無駄な消費を控えるとの考えとの間で,買い物には悩まされている.そんな中,YouTubeで買い物の極意を教わった.以下の5か条を守れるようになれば,お金が貯まり,物は溜まりにくくなるという.
1.まとめ買いしない
まとめて買うとお得なので,必要以上の個数を買ってしまうという場合.まとめて買えばなんでも確かにお得だけど,保管する場所が必要になる.収納が増え,より広い部屋が必要になり,最悪引越すこともある.まとめて買った時はお得でも,その後の保存のことを考えれば,そのまとめ買いは本当にお得だろうか.買った物の全てを賢く使い切る自信がある時だけ,お得にまとめて買って済ませたい.
2.衝動買いしない
欲しいと物欲に駆られポチるという場合.衝動は数日か長くて3日間続くだけである.その時は欲求が満たされ快楽を覚えるが,数日後もう一度買った物を見ると,なぜこんな物を買ったのだろうと思うだけ.その後の管理も考えるだけ大変なので,諦めて中古で売るだけかもしれない.数日間しか続かない性質のある物欲に従うのではなく,必要なものを予め決められた数量だけ買うようにしたい.
3.予定外のものは買わない
店に入って目に入ってきた物を,必要だと錯覚して即決で買ってしまう場合.店は商品を売るために最適化した陳列で営業している.長時間滞在するように経路を設計している.なので,入店し必要なものだけ買って帰るのは難しい.食品なら消費できるが,衣料品やガジェットや本は置く場所を持つ.突然買おうと決めた物が増えると,予想外の収納が必要になる.買い物に行く前に買う物を決めておきたい.
4.安いという理由で買わない
買う理由が必要だからではなく安いからだけである場合.安い物は,安くなっている理由がある.買って使ってみて初めてわかる場合も多い.安くしているのは店の客寄せである.有用な物は少し高い値段がする.でも,使ってみると安い物より運用費用がかからない物も結構ある.それを見抜けるくらい目を肥やしている物ならよいが,初めて買うものやよく知らない物は,安い物を買わないようにしたい.
5.所有はコスト
所有すると,所有に係る時間とお金を消耗する.時間とお金は自分の経済的価値を上げるための貴重な資源だ.物が多すぎて自分で管理できる制限容量を超えると,それ以降は物に操られて生きることになる.探すのにも困り,整理に時間と神経を使い,処分するにも手間がかかる.整理することが好きであっても,物は少ないに越したことがない.多くを持つことだけで失う大切なものがあることを覚えたい.
まとめ:買うとお金が減る
お金を使うと,お金が減る.当然の道理である.言い換えると,お金が減って,物が増える.この文には続きがある.お金が減って,物が増えて,時間が減る.物が増えるだけでお金と時間が減るのである.物にはそれだけの価値があるのだろうか.物を得るために時間とお金を減らす人生とは異なる生き方もいくつも存在すると思う.物を得るために生きている面はあるけど,得ることと費やすことについてこれから模索していきたい.
