大学で学生をしていたころ,学問の先端を追っかけていた.図書館でなんとか入門と名のつく本は悉読し,100くらいの分野に入門した格好.社会人になって勉強の時間が作れなかったうちは,仕事を覚えるために,仕事を探すために,仕事を楽しむために,学問を疎かにしていた.しかし,時間の余裕のある今もう一度,最新のものにはこだわらないが,学問の追究を再開してみたい.本も学生時代より深く読めるだろう.
追究したい分野とは,今関心があること.ファッション,建築デザイン,造形理論あたりだ.共通するのは,関心があっても無知であり,言葉で解説してほしい分野ということになる.よく見るし好きで考えもするのだが,見るだけで知ろうとしてこなかった分野.物事を認識したいという欲求がある.多くの人が携わる物事なのだから,誰かは知っているはず.その道の先達学者を本やウェブで探そうと思っている.
何かを成し遂げるために追究するのではない.もちろんいずれ何かに役立てる時が来ると思う.でも,今は関心を持っている分野の研究をしたいのだから,それに従うのが良いと私は判断する.美術館にも行く.私はやはり芸術が好きだ.芸術が好きな人はたくさんいると思うので,芸術を語り合える仲間をSNSで探してもみたい.自分が作りたい気持ちも,強くはないが,ある.その気持ちに正直に,何か作ってみたい.
科学や数学の研究も進めたくはある.でも,私は科学者でも数学者でもないアマチュアだ.今私が芸術に関心を寄せる目的は,単なる鑑賞的消費をしたいのではなく,アイデアを表現し自分を満足させることだ.そこに非常に深い満足を求める.満足を得るために,芸術は安価な手段になる.表現力を研鑽すれば,人生がより自由になるだろう.芸術家になるのではなく,芸術を生活に活用する手段として追究したい.
