昨年は保有する米国株式の下落により,評価額が800万円下がった.この経験が,意外と役立っている.お金への執着が減ってきたのだ.よく節約の動画を見ると,これこれをすると100万円節約できます,大きいでしょう.といった文句を見るのだが,100万円,そんなもんか.と思うようになったのだ.1,000万円だとしても大した額ではないと思うようになった.そのくらい,金額に動じなくなったのだ.
1日で数十万円が上下するボラティリティの高い銘柄を持っている.この1ヶ月だけで100万円回復した.なので,買い物の時は最安値で買うようにしているが,別にお金を大切にとっておきたいものだとも思わない.お金貯めてまとまった資産を作りたいとの思いもなくなった.株価が下がったとはいえ,まだ300万円の評価額であるし,収入を使い切れるほどお金の使い道もない.毎月数万円は余ってしまう.
元々お金を貯める目的を持てずに資産形成してきたので,リスク許容度が高く,800万円減っても耐えられた.その株式はおまけのようなもので,多分老後にならなければ取り崩さない.その時代になればかなり大きく値上がりしていると期待しているが,別に紙切れになってもいいと思って持っている.あまり欲をかかずに,3倍くらいになったら売却してインデックスファンドに移そうとは思う.
金額に動じなくなり,生活の気持ちに余裕が出た.お金が足りなくて買えない場面は全くなくなった.人に進んでプレゼントしたり,無心で募金献金するようになった.お金に困らなくなった,これは大きなことかもしれない.でもお金は私の幸福にあまり関係しないものである.むしろお金を持たない方が幸せだったといえるかもしれない.お金に動かされない状態が,不幸から離れられる条件だとは思う.
