お金持ちにはならないとの思いが固くなった.でも,世の人はお金持ちであることは優れた人物である証だとか考える.私はそういう人とは付き合えなくていいと思う.1千万円の資産を持った2年前の秋,これを充分な達成だと感じ,お金を多く持つことに対する欲やこだわりが消えていった.ビジネスに対しても興味が消えた.お金を多く持つことを人生の目標にすることを虚しいと思うようになり,人生観として固まった.
お金は必要以上に欲しくない.昨日も副業で得た商品券を妻に全てあげた.欲しい物自体があまり出てこない.物を持つ困難さを知っているからだ.物を持つとそれをしまっておく空間を割く必要が生まれる.私の部屋にそんな余裕はない.それにこれ以上多く物を持っても,持っていることを覚えていられない.忘れてしまうなら持っている意味がないと思う.だから,物を買うことに躊躇を覚えるようになっている.
私は食費をかけている.健康な食材をスーパーで買っている.月に5万円くらい使っている.高いと思う.けれど,健康に投資していれば幸福が得られる.何の不満も感じずに済むし,ストレスもすぐに消えるうえ,将来の病気や老化への不安も軽くなる.健康な食材を買うことにはこれからもお金を使いたいと思う.その代わり,月に使うお金は食費を含め10万円くらいだ.多くても13万円.他に買う物がないことを意味する.
食うために働く.健康な物を食うために働いている.健康に投資するとはそういうことだろう.健康第一,つまり健康でさえあれば幸せに生きられる.私は今こう考えている.多くの資産はいらない.むしろ持ちたくない.余ったら募金献金する.今は月収の1割を募金献金している.お金に困った時期を経験したことがあるので,お金に困らないだけで解放感を得られ,感謝と幸せが湧いてくる.貧乏した経験の配当である.
