昨晩,レンズが欠けたメガネを修理に出している間,グリーンレーベルの店員さんと30分くらい話し込んだ.メガネが出来上がるまで対応してくれた.今の流行やこの先のトレンド,これからのファッションなどについて話したのだが,その中で私が,靴を11足持っていると言うと,それは羨ましいと言われた.おそらくその店員さんは靴を10足も持っていないと思われた.それがどういう意味だったのか,帰り道で考えるところがあった.
店員さんとは,もう服も買ってしまい,パンツもバッグも揃えてしまい,買い替えの動機がないのです,みたいな話をした.さらに,普段もアプリで買うのだが,最近はセールで買って,翌年に着るというのが私の中で定番化しており,グリーンレーベルで買った服は長く使えているみたいな話をした.店にとっては失礼かとも思ったが,こんな情報提供に対し,店員さんは倍の話をしてくれた.私ほどは点数を持っていないようだった.
私も60着程度で多い方ではないと思っていたが,もっと少ない点数でお洒落を楽しんでいる様子だった.聞くと,これからは流行に追いつこうとか乗ろうとか,考える必要がなくなって,自分の好きな服を楽しめる肩肘張らない時代になりつつあり,トレンドが回らないのはひとつの方向に向かうことがなくなって二極化ないし多極化していくからだと.なので店としても多様なアイテムを揃えているとのことだった.なるほどと頷いた.
細身のパンツも幅広のパンツもトレンドの中に共存し,テーパードもボックスも消滅しないで残り続けるという未来像である.それでもトレンド感は存在し,新作アイテムに漂わせるものの,特定のアイテムが消滅することは起こりにくくなっている.大きくみれば今はキレイめがトレンドなので,それに合うニューバランスやサンバが流行っているが,キレイめかカジュアルかの軸で動く限り,アイテムを入れ替える必要は薄いようだ.
