時を思うに,自分と同年代の開発業者は多いそうで,昔の級友や知人で探しても同業者は多そうだ.ソフトウェアは労力と人員すなわち時間とお金がいくらあっても仕事が枯渇しない産業で,専門家が多岐に渡れるので飯を食うのは難しくない.私はデータベースの,私はネットワークの,私はウェブデザインのプロ,と称しても,技術が確かなら敵がいないのである.
そもそも家電のような素材が不要で,販路も店舗もなく,作ってすぐに公開できる特徴を持つウェブは,スマホの普及と相乗効果で生活に浸透した.だれでも作れる,わけであるが,差別化する方法をいくらか見つけられるなら,仕事が作れる.営業しているうちに抜擢もされる.社会の常識が通用しない,コンテンポラリーでエキサイティングな業種だ.
最近考えているのは,ウェブサイトを納品するならWordPressであるほうがコンテンツを管理しやすいが,WordPressのテーマを1から作る技術はまだない.仕事にならない.だからWordPressのテーマを自作して機構を理解しよう.そのための時間を作ろう.ということで,CSSとPHPの知識を駆使してWordPressテーマを作り上げることを来週から取り組むのだ.
仕事帰りや休日も技術の向上に利用する技術者の生活は妙なものだ.一生技術でものを作り飯を食える職人である.電車の中でも開発していた大学教授を知っている.思えば大学の先生たちはいつもマシンを持ち歩いて開発していた.いったいなにを作っているのかと思ったものだ.10年以上も前のことだ.今なにを作っているか,同業者として気になってくる.
