ウェブを作るうえでデッサンにあたるのがHTMLであるなら絵具にあたるのはCSSである.要素を骨組まで子細に決定する役割をHTMLは担う一方,要素の色や位置を変更できるCSS.CSSはウェブをスタイリッシュに,カラフルにし,ルック&フィールを本や雑誌や絵画にまで高めることを可能にした.CSSのおかげでウェブはファインアートの仲間に入りつつある.
高校生のとき美術学校で建築水彩を何十枚と描いた経験から,物事を絵画のように見て描く習慣を持っていて,開発も物理学も家事も見て描き直すもの,と体得している.開発ではCSSは特になじみやすく,専門の言語は何ですかと聞かれたら,CSSです,と答えることにしている.アニメーションやマウスホバーによる効果やテーブル以外のレイアウトなど,JavaScriptをできるだけ使わずCSSで実現するようにしている.
いま構想しているのだが,CSSの問題集を作ってみたい.高校数学のチャート式のように,短いデザインの問題と詳しい解答を繰り返す体裁の文書である.デザインは数学の問題を解くように学んでいくのが一番身に付くと思うし,CSSも例外ではない.そうやって身についた知識を組み合わせることが,デザインをアウトプットしやすい方法だと思うのだ.
4月から新規にウェブ開発の副業が始まる.今までじっくり身につけたH/C/Jの知識を社会に役立てるときだ.報酬は最低時給に設定したが,将来に起業を選べるように,ウェブサイトで困っている方だけでなく,接続やPC管理やソフトウェアの利用法で相談したい方のために,今から広く勉強しておきたい.1級技能士を取得し,MCSDも取得したら,起業を真剣に考えてみようと思うのだ.
