10月から新しい職場で始まった仕事である.管掌業務の説明が終わり,明日から本格的にウェブ開発が始められる.この割安な時代においても恐らく20万円くらいするのではないかという申し分ない性能のPCに,1人当たりの面積空間がものすごく広い部屋.そして何より研究職の経験者であるスタッフの方々.頭の回転が磁気スピナーのごとく早い方や,細部を掘り下げる思考の持ち主といった研究所でしか出会うことが出来ないような方々がスタッフなのである.
その中にあって,ウェブの言語やプログラミングにおいて最も詳しい人材として,また,英語コンテンツが作成できる人員として,自分がある.もちろん仕事はそれだけではなく,入口のムービースライドの保守や,インフォグラフィクスや図解の作成,主催出展イベント案内の更新,ウェブの最新動向の調査とリニューアル計画の案出など,重要な仕事が目白押し.メンバーが10人もいないので,少数でこなしていく勢いだ.
きょうからウェブの更新作業を担当するのだが,裏側がみえておもしろい.縦割りの組織である.どこに連絡して誰が更新するかを,組織で分けているので,ウェブサイトにもその構造が反映されてしまっている.また,前例のない変更はなるたけせずにしておく.あまり詳しく書かないが,そういった制約を本当に必要な制約なのか,納得するまで更新を止め,他部署と調整する役回りが,更新作業において重要な仕事だったのだ.
他にも,自構が独自にサーバーを立てて運用しているので,PHPが使えなかったりデータベースも利用できなかったり,データ移行がすぐ近くの部屋で直接できたりする.PHPが使えないということでヘッダーとフッターの共通化がされておらず,jQueryで共通化するが,何だか入りたての新人が研究所公式HPのソースコードを書き直すだけでも緊張が走るので,「リーダブルコード」を持参して電車や休憩時に読まなければ心もとなくなった.
