きょうは年金を受給した日だった.2か月分の障害年金が振り込まれた.転職先が国立の研究所ということもあり,収入がすべて税金となってしまった.もはや公務員のようだ.公務員で高給取を目指す道に乗ってしまったのだ.公務員は国民の下僕である.高給取になってしまうかもしれないが,その分使い方をよく考え直したくなってくる.
今までは事業収入から給与が振られていたため,好きなように使ってもよかった.食費や衣料費や書籍費に使った.富の楽しみも味わえてしまったし,将来に向かって資産を増やすという観念も自然と抱いていた.しかし,収入がすべて税金となってから,文句を言われかねない立場になり,仕事が奉仕と変わらなくなった.
税金を分けてもらっているのだから,食べていければ充分という観念は間違っていないだろう.自分が良いと思った企業やお店にお金を分ける,そういう意識でものを買うことも,風変わりではないだろう.贅沢なものを食べて回るとか,旅先で高級なおもてなしを受けるなどは,お金の落とし方としては間違ってはいないだろうが,経験の質として違う気がする.
税金で暮らしているのだから,もっと質素に,庶民かそれ以下の水準を保っていくべきなのではないか.この観念が仮に間違っていても,消し去ることは,きっと難しい.給料が倍となっても,使えるお金は変わらないまま,投資や仕送りの資金に充て,守られている感覚を出発点として,これからのことを考えていきたい.まず,誰に守られているのか,そして,なぜ守られているのか.そこからだ.
