年初に教会へ行って驚いたことがある.会話ができなかったのである.どうしてか,ことばを喋ることができず,歯がゆい思いをした.帰路に孤独を思ったが,神さまがいつも共にいてくださるところに立ち返って信仰を深めた.今年はどうやら自閉症がはっきり表れる年齢に差し懸かっているようなのだ.
高校を卒業してすぐ精神が壊れてしまい,10年くらい治療し,最近ようやく回復している.定期通院は1か月に1度でよくなり,服薬量もとても減った.この2次障がいが回復して困ることは,元の障がいが表に出てくることである.2次障がいは個性のマントのようなものだったからだ.本当はアスペルガー症候群の典型で,行政にも重度の障がいに認定されている.日常生活が誰かの支えなしには送れない等級である.
アスペルガー症候群について,自分でよく知らないのはまずいと思い,今度図書館で本を借りるかして自覚しておきたい.診療所でみた本には「新聞勧誘を断れず不要なのに複数紙購読したことがある」「幼いころ誰の助けも借りず辞書などから言語を習得した」「愛する人からでさえも身体を触られることが極度に嫌」など,あてはまることばかりで,あぁアスペルガー症候群なのだなと思った.(ちなみに上記3つ目の特性のおかげで愛する人との子どもを作ることができません)
自分が重度のアスペルガー症候群であることは,ひょっとすると人間関係を深くすることが困難なために孤独を感じたり職場で孤立することもあるのかもしれない.けれども,職場で一定の役割を与えて頂けているし,上長も理解のある方だし,上司はストレスがたまるかもしれず悪いのは自分だけれど,なんとかうまくやっていければ,問題なく収入を得続けられるだろう.少なくとも自分は今の職場を自分から転じることは決してせずに,周りがどうなろうと自分は勤続する.そのくらいどっしりと構えていいはずだし,相対的にまだ若いからそうするべきだと思っている.
