年始に実家へ帰省し,本を20数冊持ち運んだ.事典類が増えたほか,雑誌叢書類も増冊し,書斎は幸福な活字庫になった.実家にはもう読む本はほぼなく,必要な本はすべて書斎に並ぶ状態を作れて一先ず満足.今年はこれら本を読む1年になる.
読むといっても初めから終わりまで読みたいとは思うがそう読める本ばかりではない.なにしろ事典類が多いのだ.事典に惹きつけられる心根をそろそろ叩いておかないと将来困ると思うがなかなかそうはならず机上に事典は増加する.今年はこれら本を読む1年にする.
創造性とのかかわりもある.事典を読んでいくことによって創造性の自由自在なあの明澄な思考空間が枯れて凋んでしまわないかと考えることがある.ものを正確に記憶するだけで創造できない人間になりたくないのだ.それなら計算機や印刷機や写真機など代わりがいくらでもある.しかし,よく考えれば,本を読んでいて創造性が枯れたと思ったことはない.それに物事は自力でやろうとするより神さまに委ねた方が必ずうまくいく.だから積極的に本を読む年にしても何ら問題ないことになる.
たくさん買いためた本の中に何が書いてあるかわからない本を含めていることが許せなくなってきており,いい兆候だと思う.本を読む1年.どれだけ読めるか分からないけれど,小説でなく辞書や事典や技術書を果たしてどのようにして読み砕いていけるか,自分を試す年になりそうだ.
