仕事で時間休を取って地元の歯科医院へ.折れた歯を抜き,親知らずを抜いて移植する手術のためである.抜歯の経験がないため,どんな風に抜けるのか,抜くときどんな音がするのか,そもそも歯はどんな形をしていたっけ,などと廻らせながら電車に乗って到着.1時間も早く着いた.気持ちを整理するには長くない時間だ.
手術は歯肉の周辺も含めて麻酔を掛け,歯用のニッパーのような器具で2本抜歯し,折れた歯の後には歯肉が腐っていたので生理食塩水で洗浄し,腐った肉は切除.親知らずは堅く生えており,抜くのに難儀したが,両者とも麻酔のおかげで無痛だった.最後に親知らずを移植し,塗った青いボンドに青色LEDを当てて重合.最後に縫った.締めて1時間.
歯を頂いて帰ったが,腐った歯肉が実に臭い.今まで,この歯医者さんはどうしてこんなに臭いのかと思ってきたが,今回の歯肉で分かった.自分の虫歯の臭いなのだ.歯医者さんごめんなさい,今までのは冤罪でした.今回抜いた歯は,小さな容器に入れて持ち帰ったが,その容器に入れる理由も分かった.臭いからだ.しかも強烈だ.
こんな臭いものが口の中にあったのだ,それはそれは臭いはずだ.口臭の原因に違いない.洗口液には何ボトルもお世話になったが,これからはもう少し清潔な口内を保つために使います,抜いた歯の中に歯垢が腐って詰まっており,つまり空洞化した虫歯だった.こんな歯は早く抜くべきだった.と,この記録を書いていると,麻酔が切れてきてやや痛み始める兆しがする.
