天才はいつの世もマイノリティだ.脳の病や特性を抱えた人たち.今の社会では精神障碍者という烙印を押されがちだが,その中には大きな才能を開花できずに終わる人もいれば,終わるようで実は後世に評価されるような先進的な思想や芸術や学問を構築している人もいる.
天才の特性の一つが,知能指数の高さだ.120を超えると世間でうまく生きていくことができにくくなる.なぜかといえば,人は±20くらいの中でしか話の通じる人を作れないからだ.IQは世の平均が100だから,120を超えると,世の平均的人間と話しが通じにくくなる.だから出世はうまくできないし,就職さえ立ち止まらされている人もある.
マイノリティのアイデアを社会に実装すると,その社会は良くなる.インクルーシブという考え方だ.たとえば,ウェブアクセシビリティも同じだ.耳が不自由だったり,色が判別しにくかったり,指先が動きにくい人のために,スクリーンリーダーやコントラスト比やタブリーディングを取り入れたウェブデザインは,そうでないものより良いものになる.だから,社会を改善した思想や科学や発明を生んだマイノリティを,後世の人は天才!と持ち上げる.
増え続ける精神障碍者をどのように扱っていくかで,この社会は大きな文化的経済的損失を抱えうると思う.精神障碍者の増加は,個性教育,創造性就活によって拍車がかかってきた故でもあろうから,単純に考えても才能の深化の徴ではないだろうか.精神障害の歴史を知ることで,彼らへの生活扶助,労働環境,産業構造など,もっと考えなおしたほうが良さそうだ.
