仕事で課題が噴出している.若いときの苦労は買ってでもしろと昔は云ったが,今でもそうかもしれないと思う.これだけ収入を貰うようになり,社会的信用のある肩書を得てしまったのだが,仕事の内容は初級者の域を出ない.この事実と最近向き合わねばならなくなっている.というのは,期待されることがどうも苦手で,若いときから期待されるとそこから逃げてきた.今そのつけが回ってきて,返済に困るというような状況だ.
期待されてもできる自信があれば,大いなる喜びになる.讃美歌の作曲や聖歌の合唱はそれである.5年以上も教会員の方々がご指導下さったおかげで,自信をもって完成度を高めることを目指せる.好きなことになったわけだ.一方,ウェブデザインは得意で好きなことだったが,どうやら視点がずれていたことが判明し,最近自信が瓦解し始めている.これを成長の余地が拡大していると読み替えたいところ.
どう見せたいか.イメージは自然と持たれるものでなく,形作れるものであるという.それがウェブデザインの役割であると.これを聞いただけで,今までのデザインに対する考えが変更を余儀なくされた.好ましいことだ,自分の考えが改まることは.でも,着地点が見えないと,なんだかふらついて怪しくなる.若いときの小さな見識に凝り固まらなくてよかったが,今の自分には明らかに学習が必要である.
自分で何でも把握し大抵の物は作れる技術力さえあれば良いという態度ではなくて,学びつつ基本に則りきちんと考えて作る.そんな機会が与えられている.そもそもの態度が間違っていたようだ.謙虚に学び,失敗も予定される上で,長く時間をかけて作る.それこそ,開発者の態度であると考え直せたのだ.今回開発者は自分ひとりだが,トップページは外注の選択もありということで,高度な期待を超えるなんて無理そうだが,できない課題ではないと思う.
