昨日買った2冊のビジネス書.鞄の中に忍ばせ通勤したが開かず,書斎の机の上にある.もう一度開く.昨日の昂奮が消えている.この本を読めばできるようになる,わけないのだった.今日できたことは途中経過を報告したこと,それくらい.上司とは何か,指示とは何か,そうした基礎の理解は何だそういうことかと多少進んだ.仕事が少しずつ理解可能なことになってきた.今までよく知らなかったこと,分からなかったことが多すぎたのかもしれぬ.
今この2冊を改めて開くと,昨日あんなにすらっと読めた内容が,実行の難しい提案とみえるようになっていた.この本を一読してすべてできるなら,もう昇進しているし,転職できるし,年収1千万を軽く超えるのではないか.そう思う.でも,私は一歩ずつできるようになるしか能がない.この2冊の本は,最良の本ではないかもしれない.でも,何度も読む必要がある本だ.内容をすべて当然と思い,実行できるほどになるまで,繰り返し読む.
蓋し,ビジネス書とは読みにくい本であると,買った後に気づいた.専門書なら知りたい知識が項目別に整理され,著者は知識を整理する仕事のプロなので,読めば読むだけ知識が入る.関心があれば尚更.一方,ビジネス書は実行できることが目標で,実行して仕事の効率や年収や労働価値を増進する目的がある.ビジネス書を読むとき感じるプレッシャーは,こんなこと直ぐにできるわけないができたほうがいいことばかりだ,との感想を繰り返させる.
要は,私は殆んど読めていないのだ.先日通勤で読んだが,ドラッカーのマネジメント本1冊を3年間で完読し,年商1億円に達した男の話である.1文ずつ今の自分の状況と照合して,1冊を血肉にするよう読書すれば,1冊でも充分だと仰っていた.そんな読み方を,私は小中学生の頃やっていて,漢和辞典1冊を3度も5度も読破し,世界を知る基礎を得た,と考えていたものだ.今では蔵書が多すぎる書斎である.読み方を反省し,1冊からどれだけ学ぶのか賭けてみたい.

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