私は今資産が数百万円ある.40歳までに1千万円形成する,とずっと言ってきた.しかし根拠がないことも分かっていた.だからどこか生活が漠然としていて,買う物も増えてしまい,腹も出てしまいかねない.これでは目標もなく漂うばかりと思い,区切りを付けようと考えた.目標の1千万円の目的を,住宅ローンを妻と折半にすることに決めたのだ.1千万円の目的が定まった.
今の住居は妻がローンを組んで買ってくれた.2千万円だったと記憶している.当時の私は無職同然.ローンも組めない身なので,妻に金銭関係を依存していた.それから5年.私も専門的な職を得て,まとまった資産ができ,妻に貢献することができるようになった.1千万円の資産でいつでも折半できる状態にしておくことは,妻も嬉しいだろうと思う.借金を完済できるのだから.
もしあと5年で住宅ローンが完済できるなら,どう変わるのだろう.今の家にずっと住もうと話しているので,働くほど資産ができる.投資するだろうし,ますます複利運用するだろうし,要らないものは相変わらず買わないだろう.子どもを作ることはないだろう.妻が専業主婦になることもない.そう考えると,生活は変わらないが,気持ちが明るくなるかも.ひたすら働き資産を積み上げ,借金がないのだから.
お金を作って借金がなくなれば,もっと堅実な人生に変わる.保険を契約しなくても医療費をキャッシュで支払える安心を得る.配当を再投資していけば,還暦間際には数千万円になっている.今はまだ30代だ.これからもこの暮らしを続けていくのは恵みだ.にもかかわらずこの暮らしをしていけば,お金に困ることもおそらくない.この暮らしを持続できるだけでも幸せだというのに.

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