秋がやってきた.前線が去ると共に寒気が足元を覆い,夏物衣料がすぐさま押入に追いやられた.寝間着を間違え嚏が出たし,ラーメン屋でさえ鼻水が出た.一気に涼しくなった一方,本を読みやすい季節になった.「階段理論」によってルーティンになった技術書読書は,リモートワークの通勤時間分を充てることで3週間も続いており,奇跡的に仕事と技術習得が両立している.その読んでいる技術書を5冊紹介.今月の好きなもの.
1.入門Python 3
Pythonに,はまった.見事なものだ.この本を読み進めることが何の苦でもない.そして,この本の内容が,他の言語の理解を促し,相乗っている.奇跡だと思う.スライスとか辞書とかタプルとか,Pythonで改めて出会う概念もあるが,そして恐らくクラスとかモジュールとかパッケージとか,プログラミングの基本的概念も,Pythonによって本質化され習得できると思うと,もう.昔から他の言語を学ぶとプログラミングの幅が広がると云われるけど,Pythonに触れてそう思った人は9割を超えるのでは.そんな隠れた最高言語が今,隠れていられなくなっただけかも.
2.初めてのProcessing
私がグラフィックスを始めた言語がProcessingである.幼いころからグラフィックスを作りたいと思ってきたから,念願叶ってのめり込んだ.でも,感覚で作っていたので,基本も分かっておらず,大したものは作れなかった.でも作りたいグラフィックスのイメージはもう数十個は浮かんでいて,それらを書き留めたノートもある.大学院生だった2011年に買ったProcessingの本を今開いて読み直しているが,この本がまた違って見えるのは,今回の技術書読書によって進めているこの問題集付き技術書(良書)のおかげだ.この本もとても楽しい.
3.初めてのThree.js
グラフィックスを作るとはいえ,Processingででき上がるCGは2次元である.3次元のCGを作ろうと思ったら,このThree.jsが有名どころだ.カメラやシーンなど,本格的な言語仕様で,多くのプロパティが用意されたこのライブラリ.動くCGが作れたときは,可能性の扉を開けたような気がした.やはり少し固いようなとっつきにくさは感じる.でも,慣れるうちにきっと突破できるし,突破したときの打開感も一入だと思う.今はまだ1章を読み終わった迄.これから世界観に魅了される予定.
4.実践Rust入門
Rustという言語が盛り上がっていることは,プログラマ界隈ではすでに当然になっている.好奇心が抑えられない私はそれに乗じて,厚く高価な入門書を買ってしまった.2章まで読み,Hello Worldも現れ,最後までぱらぱらと繰ったたとき思ったのだ,確かに面白そう.私の知るあの東大の天才論理学者の卵たちが,今Rustに参入し解説書を出版していることも背中を押し,私はこの本を最後まで読み倒し,今年中に実用的なプログラムが書けるようになろうと目標立てた.痒い所に手が届くこういう言語もあるんだなと感じつつ読んでいる.
5.Goプログラミング実践入門
ウェブ開発の言語は定番化しており,フロントエンドはHCJ,フレームワークはPHPとRubyとPython.相場は決まっている.その構図を打破しつつあるのがGoである.Goでウェブ開発するとはどんなものか,とても知りたくて買った本である.オライリーにも同様の朱本があるので,もし本書を終えたら朱本も買ってやってみたい.Goで何が作れるのか,どういう環境を準備すればGoでウェブ開発ができるか,これからGoが発展したらウェブ業界はどう変わるか.そういった問題意識があるので,身に付けばとてもためになる.今年度中に読了できれば良し.

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