今度提出する履歴書に，英語の資格を書けなくなった．それほどできないと気づいたのである．ビジネスでポライトな表現を使えるまで多くの勉強が必要だと分かったのだ．高校の時に英検準1級を，社会人1年目でTOEIC 720を取ったのだけど，今でも衰えはないものの上達は感じない．必要に迫られてはいる．穏やかに要求されてはいる．だからもう少し英語と付き合いたいと思い，思い切って英学術誌Natureを2年間定期購読契約した．今日第1号が届いたので昼休みにぱらぱらと読んでみた．クライオ電顕の進歩が表紙の号だった．X線結晶構造解析を精度で超えたらしい．
Natureは実は大学院生の時購読したことがある．3年間契約したので社会人1年目も自宅にNatureが届いていた．毎週心から楽しみで，英語にも海外の情勢にも人より詳しくあることができ，会社でも情報通と評価された思い出がある．その会社を退職して持ち金が尽きたことで契約を解消したのだが，それから7年．再契約してQOLが増進することを確信している．私は自然科学が好きだし，論文を部録記事にする作業に悦楽を感じるし，科学に詳しくありたいという願いは掛け替えがない喜びになっているからだ．
論文内容を紹介する科学部録も新しく作成するつもりである．サブドメインは取ってある．WordPressを自作するか，無料テーマを使うか，一から手動で作っていくか．恐らく無料テーマを改変することになりそうだけど，近々環境を作って記事をストレスなく投稿できるよう整備したい．紹介したい記事をストレスなく書ける部録．素晴らしいではないか．基本的に日本語にするけれど，オピニオン系の記事は英語で書いたっていい．英語のライティングに役立つので，仕事にも活かせそうだ．
Natureには本の紹介ページがある．どの本も英語だ．けれど，社会人1年目の私はそんな英語の本を買って読んでみたいと思ってきた．英語の本を読む技能はまだ足りないと感じるが，鍛えればすぐ向上すると思っている．今まで内に籠っていた科学愛，英語愛，部録愛を再び取り戻すきっかけを，Natureは与えてくれた．購読費用は安くないから，その対価ではあろう．でも，このQOLの上昇は案外半端ない．研究紹介は私の職場の仕事でもある．なるほど，私はぴったりの職場にありつけたのだ，長いビジネス人生を振り返り，なかなか激しい戦いだったような気もする．
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