買い置きという買い方について.買い置きとは,将来使う物をストックのため買っておくことである.「使う」というのが重要である.「使うであろう」物ではなく,確実に使う物をストックするのである.使う物を選ぶときは,いつでも使えて,流行ばかりでなくベーシックな物であって,使い始めても数年間以上は使い続ける物である.良い物を選ぶ目が必要かと思われるが,それは半分はそうである.もう半分は良い物に出合った偶然性と,己をよく知っていることが必要である.
買い置ける物にはジャンルがある.食品は腐るので無理.新モデルがすぐに出るような代謝回転の早い家電PCも相応しくない.固定費やサブスクも買い置くものではない.私が今まで買い置いた物は,靴・ジャケット・鞄などの衣料品と,図鑑や辞典や定本など内容が固定した本と,ヘアワックスや洗濯洗剤やトイレットペーパーなどの日用品である.買い置きはお得な時にしたことがある人は多いと思う.欠品前に買い置いた人もいると思う.今使わないけど将来「必ず」使う物は確実にあるのだ.
私の持ち物は半分が貰い物だったので,自分の好みで物を見ていなかった.少しずつ物を買い揃えるにつれ,売る物や捨てる物が多いことが分かった.ストックするには収納空間が必要だが,それは有限だ.だから買い置きもほどほどにしないとならない.靴を2~3足買い置くのはいいだろうが,10足も買い置くことは無理.いくら安くてお買い得でも,10足の買い置き靴をしまっておく空間を確保しなければ,その靴は使わないまま売るしかなくなる.
買い置きには収納空間が必要だと分かったと思う.だからいくら多くのお金があってもお得であっても,たくさん買い置くのではなく数点買い置くにとどめるべきである.いろんなジャンルを少しずつ買い置くならそれはいい方法かも知れない.収納にサブが控えていると壊れたときにも安心できる.だから毎日でもハードに使う勇気も持てる.買い置きには使わないリスクもあるけど,使う覚悟を決めれば利点の多い買い方である.でもあまり多くの品に拡大するのも限がない.
