YouTubeの恩恵に与るこのコロナ禍.気になることを検索するとほぼどんなテーマでも動画が見つかる.日本人の平均給与を調べるには,かつては政府の白書を見るか新聞や雑誌の報道を待たねばならなかったが,部録でも読めてありがたかったものだが,YouTubeで探すと話題にしている人が必ずいて,給与や貯蓄額を公開している人もふつうにいてびっくり.ある人の生活事情さえ動画で見ることができてしまう.
そんな環境の時代に,あるテーマで動画を探してみた.ミニマリスト.小さな家で本当に気に入ったもののみ持って自分の時間を大切にする生き方.多くの人はあまり余計に物を買わないので資産形成にも成功している.これを実践している人は強いし素敵だと思う.自分には実践する力は多分ない.そう思っていたが,私もミニマリストの定義に入るかも知れないのだ.その辺りの事情を考えてみた.
私は現に,気に入った物のみに囲まれて暮らしている.いらないと思ったら結構簡単に捨てるか売る.ただいらないと判断する基準があまりない.そもそもいらない物を買ったことがあまりない.買い物がうまいと言われるのはそういう理由だ.また,自分の時間を大切にしている.といってもその時間ですることは思考の整理とか服の整理,データの整理など,整理ばかり.整理していると落ち着くのだ.
つまり私も一介のミニマリストに入る暮らしをしている.部屋には本と服とデバイスに音楽.それしかない.それだけの縁を結ぶだけで充分豊かだと思える.買うものがないと悩んでいた先月,買わなくていいと背を押されたような気がした.「お金は使わなければ自然に増えていくのです」とあるミニマリストはいう.使わなくていいんだと納得し,納得したポイントが少し変わっているけど,これでいいと思えたという話.
