本当に必要な物を見極めるには,どのように考えたら良いか.私はきょうから物を極力買わない生活に切り替わる.よく使うかどうか考えずに物を買っていた時期を経由し,将来使うと考えた物を買ってきた.しかしこれでは買い物に苦戦し,本当に使う物を買えないことが多かった.本当に好んだ物を買うのではなく,別の理由で物を選び,結局多くを買うことになっていた.だから無理に物を買わなくて済むのは楽である.
もともと子供の頃から物欲がなく,将来お金を稼ぐようになったら,貯蓄なんて簡単だろうなと思って育ってきた.案の定,直近の5年間で800万円の資産を形成できた.この様子ではお金は貯まる一方なのでもっと有効に使ったほうが良いのではないかと悩んできた.結果,靴や鞄などすぐには使わないものを買い置きして,収納が埋まるまで続けた.しかし,もう収納する空間もなくなったので,持ち物の完成宣言をした.
これからどうするか.本当に必要な物を見極める時代に入る.今まで買い置いてきた物もそうだし,買うと生活が向上するような物をどれほど本当に必要か考える習慣を是非とも身につけたい.買うとどう変わるか綿密に考え,Before/Afterの表にし,価値があると判断したら買う.というのは,今まで買い物で印象に残っているのは,買った物そのものではなく,本当に欲しいと思った物を探し当てた時の満足感なのである.
買い物に満足する本質は,欲しい物を買ったかどうかでもない.買わなくても満足することも多い.買っても満足から遠いものもある.買い物に満足を求める年齢になったことを認めるとすれば,もっと満足を見極めて買い物する習慣が必要である.お金を無駄に使わなくても満足できるように,本当に満足をもたらす買い物だけをできるようになる.これを買い物を考えて生きる上での当座の目標にしたいと思う.
