ウェブが終わる.ウェブを作る仕事をしていると,ウェブだけ作れても近いうち仕事がなくなることが目に見えている.ノーコードやローコードはまだしも,ウェブを見る若者の減少,スマホのディスラプト,スマートグラスVRといったニュースを目にするたび,次なるテクノロジを使ってものを作れないと廃業失業するという危機感を持つ.今月の好きなものは,そんな危機感の行方とその裏腹にある心底面白いと思う技術を5つご紹介したい.
1.AEV投資
AEVとは自動運転電気自動車.AEVを買うことが投資になるという話し.というのも車を買っても車庫に置く時間がほとんどな人はその時間も稼働させるつまりAEVに働いてもらいお金を稼ぐという話しである.シェアカーやロボタクシーとして,太陽光発電した電力の売電として,近所や地域のお遣いや簡単な物流車として.AEVが休みなく街を走る間様々な人の役に立つ仕事をし,稼いで1日を終える.そんな投資手法である.
2.ニューラルVR
究極の教育,最も効果的な教育とは,神経に直接接続し動かして指導することである.例えば,テニスのボールの打ち方を教えるとき,ラケットを振るタイミングが芳しくない生徒は,模範を真似することがなかなかできないから上達が遅い.しかし,身体をVRに接続し,VRから神経に直接空間的な動作位置を投射し筋肉を動かさせることで,模範と同じ動きを体験できる.その体験を経験にできればすぐに上達するというわけである.
3.印刷住宅
10年前,印刷のインクが樹脂しかなかった時代から隔世の感がある.金属もセラミックスも遺伝子調節した細胞もプリンタによっては印刷でき,CAD設計が重要になっている.家を印刷すると何が良いか.工期が1日で済みその分安いので建て替えの余裕も持てる.でも例えば水道管と壁を同じセメントで作ってしまって問題ないのだろうか.そうかインクのノズルが複数あれば良いのか.印刷した靴はぜひ使ってみたい.
4.スペーシャルウェブ
バーチャルモールなど仮想空間で自分が作ったアバターが買い物やライブに出かける.そう,出かけるという行為がVRで済むというのが空間ウェブ.Googleのような検索もAmazonのようなECサイトも廃れていく.空間ウェブを作れなければ私は仕事がなくなる.そういう危機感が募るので,仕事でもUnityでコンテンツを作らせてくださいと主張している.そのきっかけがなければ私は確実に廃業してしまう.
5.スマートスクリーン
スマホがなくなる.タッチしてオブジェクトを操作する大きい透明ディスプレイに役割を奪われる.スマートウォッチもある,たぶんスマホは屋外で使うための一選択肢に過ぎなくなる.部屋には透明に投影されたスクリーンか透明なディスプレイが壁のように立ちはだかり,両手の指で一度に10個以上のアプリやコンテンツを同時に配置し確認し視聴する.もうレスポンシブウェブデザインとか死語の世界なんだろう.
