昨夜友人から絶交の申し込みが来たので受け入れた.きっかけは選挙に行ってくださいと私がLINEでメッセージを送ったことだそうだ.選挙権を行使するのは市民として当然みたいな話をしたら「あなたの常識を押し付けないでくれ」と言われた.彼は40代後半で定職もなく,生活保護で一人暮らしている.精神に障害がある.今まで情けで1時間以上LINE通話で彼の話を聞いてきた.週に1回以上来るLINE通話の連絡.
私はこれを偽の友情だと判断した.今までも違和感は多かった.知識を教えてほしいという相談が6割,気分が滅入っているから話を聞いてほしいという相談が3割.私は利用されていたに過ぎなかったのだろう.選挙権について生活保護法の由来と絡めて語ろうかとも思っていたが,その前に彼から絶交の連絡が来た.今朝まで待って毅然とブロックした.偽の友情に付き合うほど私は暇ではない.
今までに絶交の経験が3件ある.1件目は私から申し込んだ.高校でお世話になった同級生だ.高校との縁を切りたかった一心で申し込んだ.彼はさぞ心を傷めたに違いない.2件目は中学の同級生で,30代になって自由が丘のカフェで話したが,その後いろいろブロックされていた.彼には不必要に気を遣わせたに違いない.そして3件目が今回である.彼は脆弱な人間関係しか構築できない不憫な人物だと思う.
今回は私もいずれ整理したい関係だと考えていたから,早くに成り立ってほっとした面もある.去る者追わず.彼は大学に行けなかったというが,生涯で勉強した経験も生計を立てようと決心したこともない.どうやら端から私と合うはずがないのだ.いくら知識や忠告や約束や贈り物をしても,彼の中の友情を育んではいなかったのである.私は失敗した.相当の時間をかけ教訓を得た.彼にもっとふさわしい友人が現れることを望む.
