知人との絶交,同僚の辞職宣言,通勤手当の件など,今月は葛藤の多い月となっている.いずれも自分に遠因があるので,日頃の軽率さを反省せずにはおれないのだが,一方で不要な物事と縁を切るきっかけにもなっている.整理することですっきりする面も否めない.実際,株価上昇で今月に入り80万円の資産増を達成している.悪い要因を排除し良好な関係を維持する努力を払ったことは人生経験にもなった.
おそらく,それらの葛藤の種が蒔かれていても,状況は何とかなる.退職勧告とか身に危険が及ぶとか評価の零落は,生じない.注意処分されるかもしれないし孤独感を強めるかもしれない.けれども,そのくらいで済めば一時的な苦しみはあれど大したことはない.いずれにせよ貴重な経験である.人生でこれほど好ましくない出来事に立て続けて遭遇したことはなかった.直接の原因が自分ではない事柄である.
自分の行動には自分で責任を取る,これは社会人として当然だけれども,自分の周りの人たちの行動の責任を自分が取るという経験は初めてである.管理職のような責任である.管理職のことを思うといずれも部下である私の失敗であるが,責任は私でなく監督者である上司に降りかかる.上司からの評価が疑わしくなっても仕方ない.上司が厳しく臨むことだって当然の成り行きだ.失敗を取り返すのは大変だ.
私には組織で働いている意識が芽生えて育ってきている.責任系統を知り,それらが人間であることを知ると,組織が人でできていて,当然誰しも弱い存在だから,自分だけが弱いのではないし,自分の行動で責任を取る立場があるのだし,上司にもさらに上司がいるので,情報は組織全体に伝わり,問題も投げかけられる.管理上は問題がないことが最も良いのだろうが,しかし問題が全くないのも不自然な話ではある.
