Office365の管理を仕事にして半年になる.Webやクラウド,AIに次々と仕事を奪われている現代である.ならばそれらを使い倒す側に回らなければ仕事がなくなってしまう.そこまで思いつめなくても,世の中にはおよそ3万種もの職種があるというから,もっと簡単にこなせる仕事に就けば充分食べていけるし,他の人には難しい仕事でも自分にはあっという間にできることがいくつかあるので,そのことを生きる自信にしている.いつまでもやっていけるという自信である.
最近の仕事ではWebシステム開発に従事できる時間がなく,ハードウェアのメンテナンスやソフトウェアのセットアップがメイン.今月末にはクラウドのデータを別のシステムへ移行する仕事を控えている.フォルダ構成を変えてはいけないし,ファイルを欠けてはならないし,ネットワークが切れてもいけない.データ移行は繊細な仕事である.帰宅しても開発に割ける時間はそれほどなく,開発が板につくにはやはりあと5年はかかる.一般に開発の脂がのってくる期間は10年といわれるから,それほど焦ることではないかもしれない.開発者への夢は諦めるべきではないが,向いているかといえばそうでもないが,それなので代替手段を考えている.Office365である.
MOSマスターを持っているわけで,Office2016のことならだいたい何でも対応できる.それを基にすればPCインストラクターになれるらしい.年収は今とあまり変わらないので,最終手段である.最終手段を持っているだけでも充分安心である.けれども,もうひとつ上を望むなら,Office365管理者という仕事がある.求人で調べると,年収は今の2~3倍,勤務内容も無理はなく,どうやらこの辺りの企業でも募集がときどきかかっている.
必ずしも開発者にならなくてよいのだ.開発の経験が少しあれば,PC操作には相当慣れるし,システムの仕組みが分かるので説明が明快になるし,正しい知識を積めるので勉強がしやすい.Office365の管理を仕事にできたら,大学で専攻した「図書館情報管理」の線上にキャリアパスを見つけたことになる.世の中とはよくできているものだ.
開発は自由な時間にして,情報管理を職業とする,それで食べていければ充分だと思う.そろそろウェブデザイン技能士の結果が到着する.Webとクラウド管理.このような現代の先端的職能を育てられる環境に感謝して,明日の仕事に臨みたい.
