Webページの要素は位置が決まっている.画面上のどこに配置するか指定して作るものは静的なレイアウトといえる.ところが,クリックイベントで動的にレイアウトを変化させることができる.現在そのコードを開発中である.自分で考案したグラフ理論の道具を用いている.
ユーザーによるイベントに応じてインタラクティブに変化するレイアウトとして,マインドマップのように要素をネットワーク状に配置するデザインをまず考えている.クリック回数の多い要素が中心に集まったり大きくなったりして,クリックされない要素と差別化されていく.
また,クリックとクリックの間の時間である「平均クリック間距離」が短いほど,要素間の視覚的距離を短くする.Webシステムにおいてこの手法は役に立つ.欲しいデータを取り出すまでのクリックパスが短縮できるからだ.RoRで作っているサイトやmasonryを使っているサイトで実現してみたい.
発明できたら「オンデマンドレイアウト」と称して特許を取得することも考えている.印刷物のようにレイアウトをかっちり決めなくても,Webは読者の動きに合わせてレイアウトをカスタマイズできる.自分で考案した数学が思わぬところで応用できうれしく思う.
