米国市場のハイテク銘柄が大きく下げ,保有資産が1晩で月給2ヶ月分下がった.以前の私なら大きく慌て塞ぎ込むだろう.しかし,今回は何も動じない.たった月給2ヶ月分かと思っている.仮令100万円減ったとしても,たった1年間の生活費に過ぎなくて,いずれ使うお金,死ぬ時は使い切って死ぬのだから,数百万円の上下など全然気にしない.減っても納得するし,増えても警戒する.資産とはそれだけのものだと.
4桁万円を持っていたという事実が強い自信となっている.昨年のうちの3日間きりの体験だが,1,000万円を超えていた.それによって,資産を何が何でも増やそうという野望は消え失せ,お金に対する期待値がなくなり,必要以外の物にもお金を使うようになった.暗号資産を買ったり,服を買い足したり,靴を買い置いたりした.お金が余っているという意識が高まり,生活への経済的不安は完全に解消した.
もし本当に節約しなければならないとしたら,まず鶏肉をスーパーで買って調理して食べる.趣味で新しい物を試さないで,今ある物で楽しむようにする.ストレスを感じたら歩き,オンラインのECサイトを開かない.こうして本気で節約し生活することはできるが,今は節約する目的が消えているので,ことさら何もしない.大金持ちになりたくはないし,老後は安心だし,あらゆる点で生活に困っていない.
4桁万円の自信は金銭感覚を完全に変えた.今は妻のために腸に良い食品,決して安くないが情緒面への投資と思って買ったり,少し無駄だと思うほど安い洋服を買って街を歩く際に着る物を安くしようと思ったり,余裕資金は特定の銘柄に集中して投じたり,総じてお金があまり欲しくない人がとるような行動に出ている.お金は無ければ無いなりに豊かだ.無くてはならない物ではない.そう思うほど豊かに暮らしている.
