春夏物が揃ったワードローブ.点数で言えば半分くらいはGU,3割はユニクロや無印だ.今年挑戦するのは安っぽい服で過ごせるかだ.定価の安い服ばかり着て心地よく過ごせるかどうか確かめてみたい.このために1,000円もしないカットソーなどを10枚以上買っておき,ハンガーを占め,新しく買い足せない状況にした.今年の春夏は1着も買えない.衣類の心地良さが定価で決まらないことを証明したいのだ.
きっかけは資産家が見た目にお金をかけないようにしていると聞いたことだ.資産家は資産を狙われるので目立たない服装をしているという話しだ.貧乏そうな服装で街を歩いている人物が資産家である場合があるのだ.洋服にお金を掛けないお金持ちがいる.そんな人たちの生活を衣類の点で味わってみたくなった.自分が安っぽい服を着て街を歩き,自意識や自尊心がどう変化するか実験してみるのだ.
この3年くらいでジャケットやスラックスを着るようになり,数万円する洋服が増えてしまった.出かける時に自分の身形を高価な洋服に包むことが普通の意識になってしまった.これは必ずしも良い面ばかりではない.洋服にお金を掛けると際限ない.どうにかして安い服で凌げるよう工夫したいと考え,まずは実験しようと企んだ.自分に本当に必要な洋服の要素は価格か素材か,それとも特に何も気にならないか.
今年の春夏は安い洋服で過ごす.今回準備して購入した安い洋服は,もし好めば数年着ようと思う.GUや無印の服だが,見た目が殊更安っぽい素材というわけではない.また,色をさまざま用意し,今まで買ってきた少し高価な洋服と合わせやすいアイテムもあり飽きないと思う.今回の実験はただ価格が安い洋服を着て街を歩き,価格の安い服に身を包んで人目に晒されても耐えられるものだろうか確かめたい,それだけである.
