わかりやすい説明が仕事で求められている.どうすればわかりやすく話せるのか.特に自分の理解の仕方が大まかなとき,できるだけ正確に話そうとするとわかりにくい用語が出現してきてわかりにくいと言われる.何をもってわかりやすいかは人によって違うし,同じ人でも時と場合によったって変わる.だからいつも誰にでもわかりやすくある人は少ないと思う.でも,そんな人はいるので,よく学んで分析しておきたい.
まず,学校で習うような語彙を使って話すと,わかりやすい.それから,ゆっくり話すと,わかりやすい.話は聞く人がいて初めて成立する行為なので,聞く人によって表現を異ならせることが重要だ.とはいえこれは本当に難しいことだ.相手が親しくしている人でどんな知識を持っているか分かればいくぶんできるが,仕事上の付き合いしかない人は,もうわからない.どんなふうに理解する人かさえわからないのだ.
だから問題は,仕事でしか付き合いのない人に話すとき,つまり話をどのように理解するかわからない立場や経歴の人物にわかりやすく説明するには,どうすれば良いのかという問題になる.そして,説明の内容をわかりやすくすることが重要なのではなくて,それ以上に,聞く人がどんな人なのか理解してしまっていいことが大事なのだと思う.技術に疎い人や開発技術のない人なら,どのくらい負担をかけない話し方をするかとか.
ただ,性格上の問題のある人でわかりやすく説明してあげたくない人もある.自分が知らないことをわからない人,自身の知らないことに素直ではない人,得た情報を自分の思うように利用する人.そういう人には教えたくないし,説明で苦心したくもない.しかし,そういう人が上司にいると,提供も苦心もしなければ仕事にならない.だから苦しいのだ.更なる嫌がらせを受けないために,少しだけ工夫するくらいで行こうと思う.
