仕事で嫌なことがあるときいつも思うのは,昔のあの職場あの生活を思うと全然まだ恵まれていると.これくらいで済むならまだ続けられると.恵まれた職場とは自分の仕事で作るものだと思うけど,自分の力の及ばないところで決まってしまう職場も多いので,今この職場で一定の評価をされ待遇されている,これだけでも今この職場に充分居られるし,今後も居続けられると思う.今までの経験があるから,希望を持てる.
自分の最高の職場,という理想が職場への不満を高めている面があると思う.例えば,仕事の振られ方,給与待遇面,評価基準,そういった大小様々な要因が全て自分の思うようなものである職場が,この世のどこかにある,だからそれを探しに行ける.この思想は危険である.そんな職場はどこにも存在していない.今の職場をその理想に近づけて,少しでも理想が叶ったと思ったら,今のこの職場にとどまるべきだろう.
私はその理想の職場を実現することより,職務内容を重んじているので,今の業務内容が面白いと感じている限り職場に不満を持たない.できるだけそう考えるようにしている.自分の仕事をきちんとやって,それで評価され一地を確立できている現在,この職場を離れる理由は全くない.たとえ私が職場のある人にどう思われていようとも,私は現に雇用されているのだから,働く権利がある.首になる筋もない.
私は職場で迷惑をかけることも多いだろう.でも,迷惑をかけているばかりではない.開発技術で業務貢献している.すべき仕事はしている.だから明日も働けるのだ.細かい不満が募る日もある.でも,それらは温めておくべきことで,いずれ実現する日のための準備であると考えるようにしている.仕事上の悩みに無駄はないし,将来のために役立つ考えに昇華するので,よく考えておけば養分になり大きく収穫できるだろう.
