きょうの仕事,出張先は地元の展示場.駅に降り立つと様変わりしていた.高校3年生の時あれほど毎日絵を描きに行き海を見に行き自転車を転がした時の記憶が頼れない.駅から男性会社員の長蛇の列.女性は1割くらい.若いエンジニアだか営業だかの男どもが連んで軽い話しで笑って歩いている.展示場は最近できたのだろうロゴのついた案内板で行き先を示してくれていて,会場まで迷わず直行できた.
入場してみると薄暗い世界の中サイネージが燦々としている演出で美しく,十数社しか出展していないこの小さな展示会を印象深いものにしていた.大手の説明員から教わった数社のブースを周り,結局6社の説明を受けた.目的のサイネージシステムは大体見当がついた.相場が20万円程度と分かっただけでも収穫だ.場内から出るとお昼時で,アウトレットや映画館には寄らずフードコートでつけ麺を食して退散した.
帰りの電車は空いていて,家電量販店に寄る余裕があった.電源を自動でオンオフできるプロジェクタを探していますと店員に聞くと,そのような機能を持つプロジェクタは昔も今も存在しませんと言われサイネージシステムの更新手順がクリアになった.プロジェクタは交換しない.どうにかしてWindowsからプロジェクタを自動起動するプログラムを動作させねばならない.どうやって動いているか分かりきれていない.
帰路,百貨店のデパ地下で妻へのお土産を購入し,市営バスに無料パスで徒然乗車し,道端に生息しているローズマリーの葉を少し捥いで,大麻のように鼻元に当てて嗅ぐ.帰宅し妻は在宅勤務で会議中.そっと書斎に戻って届いた荷物を開梱.UNIQLOのニットスニーカー2色.履いてみて丁度良く,もちろん定時まで働いたその足でスーパーへ買い出しに向かった.地元の記憶は,どこに於いても,いい意味で消えていた.
