少し疲れている.仕事や課外活動で未解決の案件を抱えており,少し辛い.昨日はイベント仕事の後に帰宅し,家族と触れ合う時間を持てたのだが,戦後政治史における重大事件の報道を聞いてかくっと脱力してしまい,今日は1日中何だか身が入らない.官僚も頑張っているのだし,政治家の責任を問いたい気持ちもわかるが,犯人が憲法を死守したいとの動機ではないことに,私は脱力している.そんな動機で殺害したのかと.
少し,この社会のことを理解するようになり,やはり歪んでいるというか,暗闇にあるなと思う.さまざまな才能の持ち主がこの社会の大小さまざまな部分を作り上げてきたけれど,それでも社会に完全な平和は訪れないし,完全な楽園も実現しない.私と妻と猫による家庭は唯一の慰めであるが,どの家庭もうまくいっているわけではない.私の家庭は稀なほうだ.それほど社会の歪みが手入れしようもないほど覆っている.
そもそも私自身,今の妻を大学院の研究室の先輩から「奪って」しまったという経歴意識があり,いつも申し訳なく思っている.その先輩には物凄くお世話になったのに,その気持ちを恋人の略奪を以て返してしまった.私はなんという人間なのだろう.とても人前で称えられるような人物ではない.社会の歪みを論じる前に,私の経歴の歪みを矯正した方が良く,いや,矯正しようもない,過去なのだから.
私は愚かだ.だから神さまに選ばれた.明日も教会で礼拝する.自分の犯してきた罪,裏切り,虚言,自殺企図,絶交,不孝,数え挙げれば限がない私の愚行を,神さまは毎週礼拝で許してくださる.それだけが救いだ.イエスキリストに向かう私をいつも妻は無言で送り出してくれる.私は幸福に生きている.神さまと出会ったからだ.私の過去を論えば,私には他所様の批判はできない.私は私の罪に向き合うことしかできない.
