テクノロジを巡り世の中が変わってきている.礼賛から白けに移ってきている気がする.今は組織の時代でも個性の時代でもなく,関係性の時代.会社の捉え方も,組織従属でもなく個性発揮でもなく,会社とのお付き合い.とはいえ誰にとっても選択肢は決して多くなく,より丁寧に関係を形作っていく,そういう若い世代が台頭したら,私のようなアラフォーはどのように変わっていくのだろうか.
ついこの前,半導体の投資信託を買ったのだが,乱高下するばかりで回復しない.テクノロジ系の銘柄が乱れ続けているのだ.先日は日本でApple製品が値上がりし新規ユーザーが離れた.その原因である円安は回復しないとみられ,外国の投資家が日本株を買い戻す動きもあるらしい.テクノロジの未来が見え切ってしまい,組織や個性の限界も見え,関係性を構築するのも疲れることだと痛感する現代なのだ.
今やIT技術を持った人も,組織を管理する出世組も,働きづらさを感じている.ITがもてはやされる時代はとうの昔に終わったし,組織で偉くなることになんの凄さもない.あるのはただ自分を見せたがる傲慢さだけだ.自分を自慢して稼げるほど甘くない時代だ.今や謙虚な人物が好感を持たれる.しかしそれはまともな時代の到来である.昔から素晴らしい人格は評価されるべきだったが,今やっとそうなった.
私は時代は良くなっていると感じている.今までビジネスシーンに蔓延っていた弊習が一掃され,聖書的な価値が再評価されてきていると感じる.神のみことばにかなう人が社会で活躍できる,そういう時代に塗り替えられつつあると思う.その中で普及するテクノロジは,まともな使われ方をするはず.そこにテクノロジに対する期待も賞賛もない.あるのは古来から続く人間社会の歪みを解消していく運動である.
