代官山の蔦屋書店へ行ってきた.午前9時台に到着,2時間余り滞在し,10冊の文庫本と1冊の単行本を買って帰った.帰宅して眼を通す.やはり面白い本たち.刺激的で感覚が新しく,小さく囚われた悩みなどどこかに行ってしまった.その中で,「フルサトをつくる」という本が特に気になった.定住ではなく多拠点生活を勧める本である.都会暮らしの人は田舎にもう一つの家を持つ,というアイデアの指南書だ.
前半を読み終えて,SUUMOで神奈川県の南部や熱海周辺の一戸建てやマンションを検索してみた.500万円あれば買えるところがあるのだ.たった500万円.1,000万円あれば,今暮らしているマンションに遜色ない部屋がいくつも見つかった.買える.しばらく働いて財産を築くと先日決めたが,その目的をフルサトづくりに設定するのだ.ただ,こればかりは妻に話すことは必要だ.理解してもらうことが大事だ.
海が見えるところか,波の音が聞こえるところがいい.森や山にはあまり憧れない.海辺の部屋で読書や音楽を楽しみたい.スタジオを構えて仕事を受けたい.部屋はワンルームで充分.白い壁面,少ない家具で構成し,家電も最小限.年に数回しか行けないと思うが,場所によっては平日退勤後立ち寄れるかもしれない.温泉には憧れないけど,妻に諾と言わしめるためには,購入の条件になるかもしれない.
住む場所を複数持つというアイデアは,私の考え方に光明を差した.それが買える,実現可能であることが,私をさらに勇気づけた.40代で動き始めても遅くない計画なので,妻と話し合いながら詰めていきたい.まだその件の本を半分しか読んでいない.引き続き読むと共に,今日買った他の本たちを大事に読んでいきたい.改めて,本ってすごいし,買わせる配置を考える書店員は,人を救っている.
