バッハのパルティータを聴きながら在宅で働いた.この曲は天井のない青い空を連想させ,この街のよく晴れた日の光景と重なって私の脳に保存されている.特に隣駅の広大なビル群の合間を歩くように進行する映像が意識を流れる.きょうは雨天でも,パルティータを聴く日はいつも晴れている.この曲はYouTubeで2時間余りの尺なので,一度つければ集中持続の消失と共に終わり,忘れずに休憩しやすい.
このビル群の映像の中には診療所も含まれている.かかりつけのクリニックで,主治医がいる.もう彼此8年間は通っているだろうか.今春の主治医交代の後,寛解と診断され薬が半減したが,一向に調子が良い.思考が自由に構築できる感じがして,自分らしく生きられている感覚がある.この部録の記事が今月特に増えたのも,今まで考えられなかったことができるようになったことを示しているだろう.
私が服用していたのはドーパミンを抑える薬である.副作用で,ストレスが食欲に向かってしまう点がある.幸い食事には気をつけているので,お腹は少し出る程度で済んでいるが,ブリッジとプランクを実践し背筋を鍛えて腹部を凹ませるようにしている.ドーパミンを抑えるので,楽しいことをそう思えない場面が度々あった.でも今は,午前中の服薬がなくなったので,夜が来ない限り素の自分でいられる.
薬との付き合いは18年になる.今までいろいろ困ってきた.社会保障費を使ってしまったし,障害基礎年金も受給してきた.今はもうできるだけ国にはお世話にならないよう,障がい者であるが補助や支援制度は利用せず,きちんと納税し,もっと困っている人たちにお金を回してほしい.その一心だ.この国は恵まれているが,それは国民の皆さんの納税のお蔭.薬をさらに減らし,社会福祉に貢献したい.
