押入に押し込んだ洋服箱が空いた.重ねていた2箱ともだ.7月末時点で120着あった洋服は70着まで減らせた.それらのうち,Tシャツやインナーは細く丸めて籠に収納し,他の洋服は洋服掛けに全て掛けた.マワハンガーが50本,他に同色の以前使っていたハンガー10本を仮に使うことにした.これから洋服が減る時は,この仮のハンガーをまず減らしていく.目標着数はマワハンガー分の50着で変わりない.
今までは書斎の隅に洋服箱2箱を重ね,その上に洋服籠を置いていた.底面が同じ形をしているので,さながらタワーのようだった.1.5mくらいはあった.それが今では一番上の洋服籠のみになり,洋服箱2箱は空になり,処分法を困っているほどだ.洋服を買うことはもう数年間しない.買うにしてもUNIQLOでしか買わない.ワンシーズンに1着でも多いと思っている.洋服の買い物で痛い目に遭ってきて,学んだ.
今,書斎にあるものは最少だ.今までで最も物が少ない.押入は折戸を開けると下の方が空いている.簡単な棚があり論文誌が積んであるほか,物がない.上の方はクローゼットになっていて,マワハンガー50本と他のハンガーたちで洋服が掛かっている.書斎に空いた空間ができたことは,思えば今までに一度もない.空間が空くことで心理的に余裕を感じる.今その実感が私をさらに変えようとしている.
今週水曜は有休を取得し,美術館に李禹煥の作品を見にいく.彫刻家,空間のプロだ.きっと大いに刺激を受けて帰ってくると思う.そして書斎に空間を作るべく,さらに部屋を心地よいものにするだろう.今の部屋は工夫の余地が多い.物がなかなか多いこともあるし,余白の思想が欠缺していることも原因だ.余白は余裕につながる.そこに美を感じれば,それを自然と維持しようとする.それを望んでいる.
