この国はもっと人口が減って然るべきだ.最近そのように思う.この国の適正人口は5千万から6千万人くらいなのではと思う.今,2100年に1億人を切ると言って騒いでいるが,もっと加速して減っていくだろうし,それは自然なことだと思う.そのくらいの人口で回せるようなシステム作りが必要である.使えそうなテクノロジで雇用を創出し,経済活動しても,今の水準を維持することはできないだろう.
この前提で一度物を考えてみたいと思っている.年金などほぼもらえないと思う.少子化など百年後も言われていると思う.高齢化の一方で労働世代が独自のコミュニティレイヤーを作るだろうと思う.未来を語るとき,社会構造の危機を話題にする人は多いが,私が後期高齢者になるときにはすでにどうなっているかくらい少しはわかる.それは危機でも何でもない.今の生活がダウングレードするのは必定だから.
社会を支える労働人口が減っていき,AIなどに置き換えなければ,社会は多くの機能を失う.労働はそれほど大事だ.今の生活がこれから維持されないことを念頭に備えなければ,将来を憂う気持ちに支配されてしまいそう.だから私は決め込んで,今の暮らしはこれから下降していく,それでも大目に見ておかなければ.そう思っている.皆懸命に働いたって,人口が減っているのだから仕方ないのだ.
人口が増加に転じるのは,かなり減少した後だろう.いずれまた増えるという見方だ.しかしそれは私の存命期間中は起こらないとみている.もっとこの国はコンパクトになるべきだし,もっと開発して然るべきだ.人口減少というビジョンを掲げ,逆算して労働を選択するよう教育されてもいいくらいだ.人口が今の半分くらいになっても,別に驚かない.そのくらいの余裕ある態度を持ちたいと思う.
