きょうで37歳になった.もうすぐ40代だ.今のうちから老いの準備をしたいものだが,どのようにしたらよいか.とりあえず,自殺しないというところから考えたい.すなわち,途中で生を終わらせないことを決心することだ.何が起こっても,どんな状況に置かれても,自死を選択したいと思わないことだ.私は今でも月に数回は自殺したいと思うことがある.でもそれはいつも実現しない夢に過ぎない.
その上で,要するに寿命を全うすると決意した上で,どう生きるべきか.今の私は経済的な問題を抱えていない.資産は数百万円ある.友人関係も最少にしているので摩擦はない.家族とも平和である.つまり,何も問題のない生活が実現している.やりたいことは満足するまでやりきったし,お金もこれ以上儲けようと動かなくて良い.健康には留意している.なので,ある面では,老いの準備は万端である.
どのような老人になりたいかという問題である.現役時代は仕事を頑張りたい,という欲はない.今の仕事に意味は求めていない.毎日を平穏のうちにやり過ごすことができれば良い.他にやりたい仕事もない.殊更何か考えようとしなくても,このまま定年を迎えて何も後悔がないのだ.それは既によく考え練られているということであろう.確かに30代の今までは,さまざまによく考えてきたものだった.
仕事に励みたくもないし,お金を儲けたくもなく,家族と少ない友人で穏やかに暮らす.この生活が実現できている現状は,私の人生の理想である.つまり,これを維持しようとする少しの努力を続けさえすれば,無事に老いを迎えられるのではないか.常識的には定年まで逃げ切る者のように映るかもしれないが,それもひとつの選択.それが可能であるなら,そうする自由はある.選択する自由があるのだ.
