企業,特に大企業のもたらす仕事は,つまらない.私はそう感じる.組織の力学により個人の能力が報われないからだ.個人が部下として努力したところで,報酬はお金か地位や評判にすぎない.そんなことのために,入社して仕事を得るために,今まで親に高い学費を払ってもらい頑張って勉強してきた,とはとても思えない.莫迦莫迦しい.大企業は知名度があるから見栄を満たすが,それ以上のものではない.
私が勤める会社も従業員2,000人以上の大企業だ.入社5年目である.給与は世の平均くらいで安定しており,経済的な苦労はまるでない.仕事も大変ではなくて,私の能力の1〜2割くらいしか使っておらず,とても余裕がある.楽な仕事で毎日ハッピーだとも思えるが,反面,自分の努力が報われた形が今なのだと思うと悲しい.何のために今まで散々苦労を重ねて生きてきたのか.自分が莫迦莫迦しくなる.
そこで,考え方を変える必要があると思う.どう考えたら良いかまだよく分かってはいない.地位や富を得ることに人生の関心はないことと,役立つことや貢献することに喜びがあることは,事実に近いと思う.今までの努力が就職には役立っても仕事のためだったわけではないことを別の形で納得したいのだと思う.今受けている報酬が莫迦莫迦しいことが理由である.この世的にはありがたいものだと思うけど.
安定した給与と会社の知名度.そのために今まで努力してきたのではない.その齟齬が,私から労働意欲を奪っている.不自由を感じるなら私の中に別の想定しない理由があり,他人や周囲の中は関係ないと考える.障がい者就労支援の目的が「就労」だったから,これに刷り込まれたこともあるだろう.仕事本来の喜びに気づくまで,この悩みは答えを探す価値を感じる.余り考えてこなかったつけを払っている.
