昨年の投資を振り返る.残高が1,000万円を超えた時,お金は簡単に増減するものだと認識していた.投資していなければ,障害年金の300万円に過ぎなかったので,6年間投資の売買を積み重ねて1,000万円を超えたことは感慨深いところがあった.株式を売り買いすること,それが普通だと思っていた.しかし,その残高は今や半分以下だ.売らずに持っていた株式がこの1年間で暴落したからだ.感慨はまだない.
300万円が3倍以上になったことは,今思えば才能を感じさせる行為だった.こつこつ売り買いして,3倍以上にできたことは,人に胸を張ってよいことだと思う.普通は値動きなど読めないと諦めるからこそ,インデックス投資を続ける堅実な投資法を採るのだ,売買を続けて市場に居続ける人は強者だ.私はそんな強者のひとりだったことになる.6年間で相場を大きく見誤ったことがなかったのだからそうだろう.
しかし,この積み重ねは1年で崩壊した.米国のハイテク株が暴落し,上昇しないためだ.暴落した銘柄を今でも持ち続けるのは,今すぐに現金化する必要がない余裕資金であることと,20年以上じっくり持とうと思っているので,安い時に買い増すだけという運用法を採っているからだ.今は円安すぎるので株価が安くても買い増さないが,数年後円安が解決した時に,安く買い増せれば,それで何の問題もない.
私は今でも市場から退場していない.500万円の評価損の状態を1年継続しているが気にならないくらい,精神的にタフになった.500万円が何だってんだ.今は収入内支出で質素に暮らすとき.数年で500万円が回復しても,利確しないつもりだ.2倍とか3倍になったら初めて考える.今年始めた堅実な投信積立だけで,定年まで続ければ2,000万円くらいになる計算なのだ.その上で遊びの米国株式.余裕の極みだ.
