正直言って,私は幸せ者だ.来月,結婚記念旅行に妻と温泉に行く.2014年に結婚したので,9年目に入ることになる.今でも仲は良いし,私は妻が好きだ.妻はどう思っているか知らないけれど.また,明日実家から荷物が届く.中身は本.学生時代に読み込んだ理系の書籍が,段ボール箱で2箱届くのだ.開封するや当時の情熱を思い出し,若い気持ちで学問を再開しているかもしれない.楽しみなのだ.
家族関係が良好であることは,幸福にとってかなり優先度が高い.私を育ててくれた両親は,無宗教だったが,良好で安定した家庭を築いてくれた.危ういことはあったし,私自身耐えられなくなった時期もあったが,今こうして安定した関係を好ましく思える人間になってからは,何も心配なく暮らしている知らせを聞けるだけで,この家庭に育ってよかったんだなと思える.大変な状況にある家庭も多いから.
実家の両親が今どのように生活しているか,今度年始に帰省した時に聞いてこようと思っている.下の妹が同居しつつ就職先を探しているという.父は再雇用で職を得て,あと3年は働けると聞いている.母は体調が戻ったようで趣味に勤しんでいるなら安心できる.私の物を実家から一掃し,両親に部屋をもっと広く明るく使ってもらおうと企んでいる.押入の引き戸に保存してある膨大な紙類など,全捨てだ.
年始に整理処分し,両親が少しでも喜んでくれたらいいと思う.上の妹が孫を2人産み親孝行しているので,お年玉も進んで弾みたい.下の妹にも学生時代に実家で貯めていた500円玉貯金を全て渡そうと思っている.兄としてできることは全て行い,両親にとってまだ長いであろう老後生活を少しでも気持ち良く営んでもらえるように努めよう.私が安心して幸福でいられるのは,育ってきた環境のおかげだから.
