私の職場では,継続的な技能向上を証明するため,資格取得が奨励されている.私は資格の無意味さを痛切に知っているので,取得に向けるやる気は全くない.しかし,何もしないでいるのも勿体無い.なぜなら,取得できる資格のうち,一般には何のこっちゃ難しい,とされる資格が多くあるからだ.実務に必要とは限らないが,趣味程度の動機で受けてみるのも良いのかもしれない.時間の無駄かもしれないが.
1.無線系の国家資格
私の職場は無線系の研究所なので,研究者で無線資格を持っている人は普通だ.研究職でない職員で持っている人も少なくない.持っていると受け持てる仕事の幅が広がるそうで,あと20年以上ウェブの仕事だけで働き詰めるのもつまらないので,いっそ一念発起して挑戦してみて,無線系の仕事もできるようにしてみたい,との考えが成り立つ.やるならまずは難しくないところからやってみようと思う.
2.TOEIC スコア900以上
室長は満点,上司は900点台だという.ウェブライティングで英語の文章を書くことがある.いつも上司に添削される.必ず直されるので,高校生で英検準1級を取ったことの自信は完全に砕かれている.英語は普段使う機会がない.ウェブで英語のコンテンツを読む時は自動翻訳を使うし,英語の文章を投稿するときもAI翻訳サイトを使う.なので,900点を超えても実用的に何のメリットもない.
3.実用数学技能検定1級
数学が好きで広くコツコツ勉強しているので,数検1級の試験範囲は狭いと感じる.基礎的な計算能力よりも発想や応用を試す良問が出題される.教育的な意味が濃い資格であり,漢検や英検と並ぶ位置付けで,仕事に役立つとは思えない.でも,一般に数学能力を証明する資格はあまりなく,研究成果を論文にするくらいしかない.数学愛好家として,いつか挑戦してみたい資格である.
4.ディープラーニングG検定
大学で学群時代に知識工学を専攻していたこともあり,例題が簡単に感じた.多分簡単に取れる資格だ.参考書を1冊買ってみて,3週間くらい少しずつやっていけば,合格も現実的だ.話題性がありそうで,継続的な技能向上の証明として訴求力がある.検定料は高額だが申込は簡単で,すぐに受検でき結果もすぐわかる.実務に活かそうと考えれば,取っておいても損はないような気はする.
5.Pythonエンジニア
ウェブプログラマとして7年近くなる私には簡単な資格.3種類あり,基礎編は簡単すぎるので正直なところ受検料と参考書代が無駄になる.実践編とデータ分析編は3ヶ月くらい勉強すれば受かるだろう.オデッセイのCBT試験資格のうちのひとつに過ぎないので,国家資格のような正格な感じはない.でも,プログラマとして勉強を継続している証明には充分なると思うので検討したい.
6.HTML5プロフェッショナル
JavaScriptやHTML5APIの詳細な知識を問われる資格.2段階の難易度で,簡単な方への興味はない.仕事で使うようで使わない分野で,知っていれば作れるものの幅が広がる気がするところが唯一の受検動機だ.JavaScriptを一から勉強し直すことが求められる気がして気後れするが,やってみれば確かな技術になりその後のアウトプットが広がる気にさせる資格だ.
7.1級ウェブデザイン技能士
取得できるものなら取得したい資格.参考書など勉強する手段がないのが難しい.日曜に試験があるので,礼拝と重なってしまうのが難点.しかし,ウェブ関連で唯一の国家資格であり,取得者はまだ百数十人しかいない.取得できれば1級技能士を名乗れる.いずれ取得したい資格だが,今は余裕がない.日常生活に資格の勉強時間が紛れ込むことも今は許せない.無駄ではないと証明できればいいのだが.
