この世の成功を求めなくなって1年が経つ.この社会とは距離を置き,関係もできるだけ持たないように生きると決めたのだ.売る買うといった経済活動の規模も大きくならないようにし,大きくする必要がないように生きることにした.この世は悲しみしか流通しない.仕事は搾取と権力支配である.神が与えている人間の自由は,現代であっても社会で実現していない.昔より改善したのは物質的な点だけだ.
私が意味がある読書だと思うのは,神の信仰にあって社会に生きた人の言葉に触れる時だ.他の著者の本は面白くてもあまり意義はない.信仰を持つ著者が当時生きた社会をどのように見つめたか,それを知れる本を私は求めたい.社会は昔から争いで歪んでいて,今でもそうである.平和と思える職場であっても,大小様々な謀略が働いている.私はそれらの力からできる限り離れて生きたい.そう思うようになった.
おそらく私がこのような信仰に至るまでに出会った同僚や上司は,神が出会わせてくださった人物たちだと信じている.人生のフェーズがこのように変化するとは若い時には予想できなかったことだ.私がこの世の財や力や誉から離れ,信仰の道を選べるよう,神が用意してくださった計画だと思う.この道こそ人生の喜びだ.現代を生きるために必要と喧伝されていることよりも,信仰を選び取ることこそが必要なのだ.
私の人生は半分以上決まった.信仰の道を歩むことは,最善の選択だと思う.付随する音楽や学問の趣味も引き続き求めたい.この世のことで悩む時間は徐々に減っている.決着がつく時はもうすぐだ.お金の問題は解決したし,地位や名誉など見栄の問題も解消した.高価で目立つ服も買わないと決めた.この世を歩む時間は天国への準備期間.天へ憧れを抱きつつ,それまでこの世で享けた人生を覚悟して生きたい.
