年初に昔暮らしていた実家の部屋を整理し,持ち物を全て今の書斎に移した.私の持ち物は全て今の住まいの書斎に収納している.つまり,私の生活に必要な物は全てこの書斎にある.意外と少ないと思うし,もっと減らせる.書斎は物が詰め込まれているのでなく,床には何も置いていないし,空間的な空きも確保している.特に昨日本棚を1棹処分したことを機にレイアウトを変更し,より広く使えるようにした.
私は妻と2人暮らしだが,妻より長く生きるつもりでいる.妻は長生きしたくないと云い健康にこだわっていない.なので私は,妻に先立たれた後の準備もしている.私の生活に必要な物が全て揃ったこの書斎と同じ広さのワンルームを借りれば,今の暮らしが実現することがわかる.他の家を想像したり,より広い書斎や本棚を欲しても,それは実現しない.私の人生は終わりまでこの書斎のような部屋で暮らすのである.
意外と身軽な暮らしだ.そしてもっと身軽にしていく方針だ.もっと物は減らせるし,買い足さなくて済む.余程のことが起きない限り買わないと考えて良い.本棚を捨てたことで気づけたが,私の人生でしなければならないことを減らせた.マスターしたい本がまだ100冊もある人生ではないのだ.そういう時間があればそういう人生でも良かった.でも,幸いやりたいことは他にもっとある.そのほうが人生の価値が高まる.
買い物も,時間の使い道も,投資である.誰得なことは捨て去るべきだと思う.自分しか喜ばないことは,完全な自己満足の趣味でしかないから,それに時間やお金をかけるのは考えものだ.そう考えるようになった.私は贅沢になることは避けたいと思う.シンプルでミニマルな方向へ暮らしを整えたいと思う.私に必要な物をもっと減らし,私を定義する物をいくつかになるまで見極め,満足感を高めたいと思うようになった.
