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a deck for makers but poor

振り返り読み

2017/7/5 by IKIX_temp

 このブログの半分は記録目的であるから,読み返している.先月の自分の時間に考えていたことが分かるし,読むとどの程度の理解だったかが分かるし,古典から先端まで関心の幅を広げたいときに役立っている.聖書の箴言には子どもが物を分かるような大人になることが最大の親孝行だと書いてあるが,物分かりの点では理学の修士課程で訓練した甲斐があり,誰よりも詳しい事象をいくつも持っている.しかしながら,すべての物を分かるためにはどれくらいの時間がかかるのだろう.
 科学とは短縮である.現在,物理学が今世紀中に完成をみようとしている.その理論は長さがあり観測できる大きさを持つ形に基づいている.その形からすべてのものができており,どのように動くのか,どのような感覚をもたらすか,どのように人間はふるまうか,分かってしまえる.ものの動き.お金,電車やバス,人間,風や雨,大地.森羅万象,動いている.それを前もって分かる方法が科学である.前もって分かるには,計算すればよいことを教える.それが科学である.
 前もって分かるためには必ずしも数学ができる必要はない.プログラムに書けば新しい計算が試せる.データを分析できれば,自分で計算しなくとも結果を導ける.計算する装置を発明できれば,大きく利益が入る.Webでデータが配られている.すべてのデータを監視することは一人では難しい.半面,数式を新規に発見する必要はなくなっていくだろう.すべてが数式で書けたなら,そのほかの数式の発見に挑む人が現れるだろうか.発見はいつも少数派が成すのだが.
 すべてを数式で網羅することはまだ成されていない.なので長くても今世紀は創造的であることが求められる.今世紀に開発した情報基盤によって,来世紀の人々の生活のほとんどが決まる.20世紀の科学者たちはいずれも偉大だったと21世紀の私たちは思っている.それが22世紀は私たちのことをどう考えるか,前もって分かるようになっていくだろう.このブログの目的のもう半分は創造性の維持拡大である.しかし,22世紀には数年勉強すればすべてを知れるのだから,発明の才能や創造性に代わる価値が現れる.そう科学者の端呉である私は思っている.

カテゴリー: 20th タグ: 20th century
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