私は結構強い自殺願望がある人だ,というか,いつでも自殺できると思って生きている.いつ死んでも後悔はないくらい自分で満足できる功績をすでに達成している.過去を振り返っても楽しい思い出なんてなくて,10年前に未遂で終わった時にすでに過去を清算している.過去を振り返る価値がない半生だった.それゆえに今や未来しか見ずに生きている.いつ私の人生が終わってもいいように思っている.どんな形であれ受け入れる.
実際,過去を思い出してみるともう充分満足した自殺しよう,となってしまうので,あまり思い出さないようにしてはいる.私は本当に死んでしまう人だと思う.別にクローゼットで首括ろうが浴槽で手首切ろうが,人間案外簡単に死ねる.それをわかっている上に,死を迷える思考の幅が年々狭くなっている気がしてて,死ぬと思ったら本当にすぐ死ぬ時が来る気がする.死にたきゃ死ねる,いつでも.そんな人になってきてる.
今ネットでも,楽しく幸せにずっと暮らそうという言説やテクニックで溢れている.実際,私はそうやって推奨される通りに生きている.でも別に人生それだけが正解でもなく.ずっと楽しく幸せに生きなくてはならないわけではない.別に鬱々と過ごしてトンネルを抜けないように暮らしたっていいし,自室に引きこもって少しだけアルバイトして趣味に生きたっていい.そんな生き方もありだし,普通に選択実行できる時代だ.
私は今が半生で最もまともな時代で,毎日働きに行って週末に趣味に打ち込むなんていう真っ当な時間はそれまでに過ごしたことがない.私はアウトローが売りではなかったのか.だから,今の暮らしが息苦しくもあり,思えば少し誇りでもあり,続いてくれれば人生だいぶ楽になると期待するところもある.まともに暮らすのがこんなにも安定し,簡単で,ただ続けるだけで世間体も良い,そんなものだったのかと拍子抜けする.
